(9)日本語教師の知識・スキル

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● 新型コロナウイルスの流行により、数年前には外国人の日本留学が困難となりました。

● しかし、その後、入国規制が段階的に緩和され、現在、入国者数の上限が撤廃され、大幅に緩和されました。既に、昨年の夏の時点で日本語学校、日本語教育機関での日本語教師の不足が見られましたが、現在、更に深刻な日本語教師の不足が問題化しており、人員確保が急務となっています。

● 現在、日本語教師になるには、次のように3つの方法があります。

日本語教師になる方法

① 大学で日本語教育の主専攻または副専攻として学習し、修了する。
② 学士の学位を有し、かつ日本語教師養成講座420時間コースを受講し修了する。
③ 日本語教育能力検定試験に合格する。

● 日本語を教えることが目的で、現場で働くことを目指すには、養成スクールへの通学、オンライン授業(420時間以上:6ヶ月~1年)か、通信講座(独学)で学び、検定試験に合格すれば、日本語教師の採用試験(面接及び模擬授業の実施)を受けることになります。

● 尚、現在、日本語教師の国家資格化(公認日本語教師)が文部科学省において検討されており、日本語教師の要件は、下記のいずれかの項目(上記と同様)に該当する者とされています。

日本語教師の要件

① 日本語教育主専攻または副専攻修了
② 日本語教育能力検定試験合格
③ 学士の学位を有し、かつ、日本語教師養成講座420時間修了(文化庁届出受理講座)

● 加えて、国家資格取得時の筆記試験の内容、教育実習の内容が検討されていますが、法案が可決成立された後も、具体的な国家資格取得方法の詳細が決まる迄は、時間が掛かるとされています。

● 尚、法務省告示校以外の日本語教育機関で日本語教師として勤務される場合は、必ずしも学位の資格を有する必要はないと言われています(420時間コース修了のみで可能です)。

● いずれにしろ、日本語教師が不足している現状を考慮すると、期待できる職種と考えられます。

● 日本語教師の資格の在り方に関する文化庁での検討状況は、下記をご確認願います。
日本語教師の資格の在り方について(報告): 文部科学省文化庁文化審議会国語分科会

● 学習先の事例を、参考までに下記に示しましたので、ご参照願います。

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